トップ STORY of #001 Indonesian embroidery

STORY of #001 Indonesian embroidery

2020/05/15

ノンブルアンペールで欠かせない存在なのが刺繍のブラウス。


毎シーズン各デザイナーが想いを込めて図案を描き
大切に作り続けているアイテムです。


インドネシア刺繍 スタンドネックブラウス
Price:¥11,ooo+tax
Color:White, Black


たくさんあるラインナップから今回ご紹介するのは
こちらの刺繍ブラウスのストーリー。


一着の服の構想から完成するまでを
デザイナーの言葉で綴ります。








" Made In Indonesia "



 

生産の舞台はインドネシア。穴を開けた部分にミシン糸を足して柄を作る、インドネシアならではのカットワーク刺繍技法。


おしろい粉のようなもので生地に刺繍柄を写し、丸い木枠にはめて横振りのミシンで刺繍していきます。


全ての工程は最後まで一人で行うため1点1点少しずつ差が出たり、テンションの強弱が出る。

全工程を機械で行う一般的な刺繍とは違い、味のある技法が魅力的に感じました。








" Design Drawing "



刺繍は得意で複雑な縫製は苦手。その生産地の特性、使用する素材を考えた上でデザインをしていきます。

        

初めは平面的なデザインになりがちに。描いていく内に今の気分に落とし込むには?と考えました。袖にボリュームを出しそこに刺繍をしっかりと入れるデザインでイメージを膨らませていきます。

        

甘すぎないデザインにするためにネックはスタンドネックに。     
衿のパターンはカーブしていますが、カーブのまま刺繍ができるのはハンド刺繍ならでは。

        

様々な材料を最良の形で活かすことも、デザインする上でとても大切にしているポイントです。








" Pattern Drawing "



刺繍のデザインは幾何柄を曲線や丸で表現して描き、柔らかさを出しつつ甘すぎないように意識して考えました。


ボディのシルエットを作りながら柄をイメージしていき、 仕上がったトワルに直接書き込みパターンに落とし込みます。


カットワーク刺繍は穴が必須になりますが、透けすぎない「上品さ」を大切にしたい。穴があまり大きくならないように描き、透けても気になりにくい箇所を意識して図案を考えました。


手間のかかる作業ですが仕上がりをイメージし、図案を描いていくのはとても面白い時間でした。








" Sample Check "



サンプル依頼し、一着の服として上がってくるまで。

この待つ期間は期待と不安が入り混じり、常にソワソワしてしまいナーバスな気持ちに。


自分が描いたものが遠い地で作られ、 一枚の服として完成した時には特別な喜びがあります。


仕上がりがイメージ通りだと、一気に全ての苦労が吹き飛ぶ最高の瞬間です。








" Coordinate "



お洋服はそのものの魅力は勿論、どう合わせて着るかも同じだけ重要なポイント。

ブラウスで長く作り続けているアイテムだからこそ、「今年提案したい着こなし」を大切にしています。




Style 1
Like A School Lady

  

Staff:163cm

今回一押しのスタイルは、フレアのダークチェックのスカートと合わせた、どこかスクールテイストを感じるスタイル。ウエストはしっかりとイン。キリッとした印象で合わせても甘すぎない印象に。足元は重めなサンダルで少し重さをプラスして。




Style 2
With Denim


デニムとシンプルに合わせるのもお似合いのブラウス。レザーベルトの時計やローファー、スカーフを合わせても素敵です。少し硬めな印象を残した着こなしにするのが今の気分です。








" Embroidery items "



長く着用していただく為にも、極端に派手なデザインではないですが、フワッとした柔らかさが出る、ブランドらしいアイテムです。

これからも世界の色々な技法を用いた、刺繍のアイテムに挑戦していけたらと思います。


by NOMBRE IMPAIR Design Team